アイヴィ・サービス探偵日誌

全国の探偵事務所アイヴィ・サービスの探偵たちの日常をお届けします。

より欲望に忠実な浮気            コロナ禍の探偵たち ~その2


コロナ禍だからこそ、探偵が気づくことがある。

 

最近、「浮気」の現場が変化している。

 

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※写真はイメージです。


かつてテンプレ的な浮気尾行といえば、

対象者が自宅や職場などから出てくるところに始まり、

相手とカフェなどで待ち合わせ、合流するのを確認し、

場合によっては2人が

ブランドショップをなどを覗いて歩くのを尾行(つ)け、

ちょっといい感じの飲食店に入った2人が

美味しい料理と酒をいちゃいちゃと堪能しているであろう時間を外で待機し、

出てきたあと、徒歩かタクシーで移動するのを気づかれないように追い、

ようやくホテルに入るのを確認する。

 

それがお決まりのコースだった。

 

ところが、コロナ禍からこちら、対象者とその相手は

ホテルに近い駅などで合流し、

ホテルへ向かう道筋のコンビニで飲み物や軽食を買い込み、

ホテルにそのままチェックイン…。

 

「浮気を楽しむ」というより、「ソノためだけに来ました」感むきだしの

ダイレクトな行動パターンが目立つようになった。 

先に行った1人がホテルの部屋をとっておき

そこにもう1人が合流する、ホテル直行型も多い。

 

これがコロナ禍の影響なのだとすれば、

 

収入が減って出費を抑えたいからなのか

外回りや出張や会食などがなくなって

長い時間自由になれるような

言い訳やアリバイが作れないからなのか

それとも単に、

人がお手軽な快楽を求める傾向になったのか…。

 

「浮気が手っ取り早くなっている、というか

 欲望が、よりダイレクトになっている気がする」

 

ある探偵は、苦笑まじりに、そうつぶやいた。

 

やれやれ、と肩をすくめつつ、

探偵たちは、今日も人の欲望を尾行する。