「またいつもの、お願いしたいんだけど」 ~心やすらげる盗聴・盗撮チェック
「またいつもの、お願いしたいんだけど」
その男性は異動が多く、転勤が決まるたび、
行く先の住居の盗聴・盗撮調査をご依頼になる。
転居する前に調べ、安心できたら引っ越しをする。
それを繰り返して数年、
当社にとって長いお付き合いの御依頼人である。
初回に対応した探偵の人柄や手際が気に入り
当社が全国に拠点を持つと知るや、
どこへ転勤が決まっても当社に連絡いただけるようになった。
調査の結果は、いつもすべて「異常なし」。
同僚や友人から、「ドラマやマンガじゃあるまいし、日常生活に
盗聴・盗撮の危険がそんなにあるわけないでしょ」と言われ、
「自意識過剰」と笑われたこともある。
しかし、御依頼人は知っているのだ。
万が一、の「一」がありうるということを。
過去に親しい人が盗聴・盗撮の重大な被害に遭った、と
語るのみで、いまだ詳しい事情は判らない。
それでも、心の安らぎを得なければそこに住めないほどの
深い何かを負っていることは疑いようもない。
万が一の「一」は、探偵も重く受け止める。
異常なし、発見されず、が たとえ何千何万件 続こうとも
あるかもしれない「一」をつかみ損ねないために、
御依頼人の心の安寧を守るために、
探偵は今日も目の前の1件に、真摯に向き合っていくのである。